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レビュー一覧
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| すずきさん 「白鳥とコウモリ」 9/5(土) TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞 |
| 東野圭吾さんの最高傑作と称される同名小説を実写化した映画「白鳥とコウモリ」は、スクリーンの映像美と重厚なドラマが見事に融合した、息をのむような傑作サスペンスでした。 ひとつの殺人事件から始まり、容疑者の自白によって一見解決したかに思えた物語。しかし、容疑者の息子と被害者の娘という本来交わるはずのない二人が抱いた小さな違和感から、事態は思わぬ真相へと動き出します。主演のふたりが魅せる切なく力強い演技はもちろん、静けさの中に漂う緊張感や、人間の複雑な心情を繊細に掬い取った映像表現に終始引き込まれました。タイトルが象徴する光と影、白と黒といった単純な二元論では割り切れない「罪の重さ」や「大切な人を守るための選択」が丁寧に描かれ、スクリーン越しに自らの価値観を揺さぶられる感覚を覚えます。 真実を追うことが本当に救いになるのか——。単なる謎解きにとどまらず、罪を背負って生きる人間たちの哀しくも尊いドラマに、観終えたあとも深く重い余韻が残り続けました。劇場でじっくりと浸る価値のある、傑作サスペンス映画です。 |
| ユキさん 「オデュッセイア」 9/13(日) TOHOシネマズ海老名にて鑑賞 |
| 想像していた以上に、純粋な冒険映画としてとても面白かったです。まず圧倒されるのが映像のスケールです。巨大な建造物や戦場、荒れ狂う海など、どの場面も『映画館で観るために作られた映画』だと感じました。特に、古代ギリシャの世界がここまでリアルに目の前に広がる体験はとても新鮮でした。 怪物や魔女といったギリシャ神話らしいファンタジー要素も次々に登場し、まるでRPG(ロールプレイングゲーム)の世界を最高峰の映像で実写化したようなワクワク感があります。それでいて、単なる冒険活劇ではなく、主人公が家族のもとへ帰ろうとする姿が物語の中心にあるので、最後までしっかり感情を乗せて観ることができました。 タイトルの「オデュッセイア」が表すように、これは一人の男の長く壮大な旅の物語です。ただ、突き詰めれば目的はとてもシンプルで、『家に帰ること』、その単純な願いがここまで壮大な物語になることに、何千年も語り継がれてきた作品の強さを感じました。 上映時間を忘れるくらい没入できましたし、観終わった後にはギリシャ神話まで調べたくなりました。大画面と音響込みで完成する作品だと思うので、気になっている方にはぜひ映画館で観てほしいです。 |