第23回日本アカデミー賞優秀作品一覧に戻る
日時: 2000(平成12)年3月10日(金)
場所: 新高輪プリンスホテル 国際館パミール
司会: 関口宏/原田美枝子

優秀作品賞
最優秀賞/優秀賞
(C)「鉄道員(ぽっぽや)」製作委員会

最優秀作品賞 「鉄道員(ぽっぽや)」


140万部を超える大ベストセラーとなった浅田次郎の同名短編小説の映画化。2年前に亡くした妻と、わずか2か月で世を去った娘の面影を抱いて、たった一 人で北海道の雪深い小さな終着駅・幌舞を守る駅長・佐藤乙松の物語。映画のために復元した気動車キハ12、マイナス20度を超える厳しい自然も含め、日本 中が感動した乙松の人生を描いた。(「鉄道員(ぽっぽや)」製作委員会)

優秀作品賞 「菊次郎の夏」


北野武監督、8本目の作品。勝手気ままに生きてきた主人公・菊次郎と9歳の少年・正男が母親探しの旅に出る。初めは大きく離れていた二人の距離が次第に近 づき、やがて、しっかりと手をつないで歩き始める。スタンダードなストーリーを通して、本来あるべき人と人との距離、素直な心と心のふれあいを描き出した。(バンダイビジュアル=TOKYO FM=日本ヘラルド映画=オフィス北野)

優秀作品賞 「金融腐蝕列島 呪縛」


大手銀行の経営危機をリアルに描いた高杉良の同名経済小説の映画化。大不況に陥った日本の経済界にあって、不正融資、総会屋対策、大蔵官僚接待……さまざ まな腐蝕構造“呪縛”に囚われ、危機的状況に置かれた大手銀行が舞台。経営陣との対立も辞さず、銀行の再建に賭ける男たちを描いた、日本再生のビジネスマ ン・ストーリー。(「金融腐蝕列島 呪縛」製作委員会)

優秀作品賞 「御法度」


幕末の京都。倒幕へ向かう時代に、その流れに逆らうかのように幕府のための抗争と殺戮に明け暮れる新選組。厳しい戒律のもと鉄の結束を誇っていた血気盛ん な男たちの集団新選組が、入隊した一人の美少年のために、嫉妬と噂、憶測の飛び交う狂気を帯びた混乱に陥って行く。原作は司馬遼太郎「新選組血風録」所収 の作品。(松竹=角川書店=BS朝日=IMAGICA=衛星劇場=大島渚プロ)

優秀作品賞 「梟の城」


司馬遼太郎の同名小説の映画化。信長による一族惨殺の怨念と、忍者としての生き甲斐をかけて、秀吉暗殺、この密命に情熱を燃やす伊賀忍者・葛眥重蔵のストーリー。数々の国宝級寺院や各地名勝でのロケーション、セットに加えて、全篇800カット中100カットをCG合成等の技術で表現。豪華絢爛な時代とリアリティある忍者をダイナミックに描いた。(「梟の城」製作委員会)
優秀監督賞
最優秀賞降旗康男「鉄道員(ぽっぽや)」


96年『藏』以来の受賞となる降旗監督の『鉄道員(ぽっぽや)』映画化への取り組みは、原作がベストセラーになった理由の分析から始まった。幻の親子の対 話への単純な感動ではなく、その背景に今の世の中のやるせなさを読み取り、戦後日本を背負ってきた男たちの生き方、その姿勢を表現。それぞれの心の機微を 映像に焼き付け、大きな感動を呼び起こした。(1934年 長野県)
優秀賞大島渚「御法度」


『御法度』は、常にセンセーショナルな話題をふりまく、最先端の映像作家として世界的評価を得る大島監督の13年ぶりの新作である。すでに欧米30ヵ国で の公開も決定。“衆道”の妖しいエロティシズムを通して、幕末の殺戮集団・新選組の男たちの光芒を、美しく力強い映像に描き出し、79年『愛の亡霊』84 年『戦場のメリークリスマス』以来、3回目の受賞となった。(1932年 京都府)
優秀賞篠田正浩「梟の城」


独特の美意識あふれる映像で日本を代表する篠田監督。96年『写楽』の監督・脚本・編集トリプル受賞を含み5回目の受賞。旧知の故司馬遼太郎氏への追悼 の意をこめて企画製作された『梟の城』では、重厚で色鮮やかな桃山時代をロケとCGで再現し、またアニメ的超人イメージの“忍者”のヒューマンな人間性を 表現。改めて日本を再発見させる作品に仕上げた。(1931年 岐阜県)
優秀賞原田眞人「金融腐蝕列島 呪縛」


79年『さらば映画の友よ・インディアンサマー』で監督デビューして以来、原田監督はハリウッドでの映画作りを目指し日米で活躍している。現在の日本その ままをテーマに、大手銀行の腐敗と再生を描いたドラマ『金融腐蝕列島 呪縛』では、ダイナミックな経済関係の中の人間たちをリアルに、そしてドラマチック に、テンポの早い構成で表現し、初の受賞に輝いた。(1949年 静岡県)
優秀賞深作欣二「おもちゃ」


男たちの抗争から男女の愛まで、多岐にわたるテーマを次々と作品化、常に第一線に立ち続ける深作監督。前作『忠臣蔵外伝 四谷怪談』から5年ぶり、59作目の作品『おもちゃ』で8回目の監督賞受賞である。祇園の芸者置屋、下働きの少女の成長を軸に、花街に凛々しく生きる女た ちを描く本格女性ドラマが、パワフルな熱気あふれる深作組製作現場から送り出された。(1930年 茨城県)
優秀脚本賞
最優秀賞岩間芳樹/降旗康男「鉄道員(ぽっぽや)」


原作である短編小説『鉄道員(ぽっぽや)』の魅力を損なうことなく、乙松と仙次の鉄道員としての歴史、20世紀の日本を背負ってきた男たちの生き方と心を描き出して、感動的な骨太の作品に仕上げた。岩間芳樹は99年6月逝去、遺作となった。(1926年 静岡県)(1934年 長野県)
優秀賞大島渚「御法度」


『御法度』の原作は、司馬遼太郎「新選組血風録」所収の「前髪の惣三郎」「三条蹟乱刃」。これをもとに、わずか7年間の活躍で散った男性集団・新選組の ストーリーを展開し、上田秋成「雨月物語」より“菊花の約(ちぎり)”を物語のクライマックス・シーンに投入。存在感のある男たちの物語と妖気漂う幻想と をひとつに結び付けた、大島渚独自の物語を作り上げた。(1932年 京都府)
優秀賞大森寿美男「39 刑法第三十九条」


どうもありがとうございました。とても光栄です。スタッフ、キャスト、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。『39 刑法第三十九条』は企画製作の鈴木 氏、森田監督をはじめ、たくさんの方から刺激を受け、また影響されながら成長した脚本だと思います。支えて下さった方々へのご恩に報いるため、これから もっと自分が成長したいと思っております。(1967年 神奈川県)
優秀賞新藤兼人「おもちゃ」


『おもちゃ』で優秀脚本賞をいただいて、ありがとうございました。これをはげみとして、今後も脚本を書き続けたいと思います。~ 96年『午後の遺言状』 での脚本賞、監督賞、特別賞(企画)の受賞以来、今回で7回目の受賞。独自の世界を描き続ける日本の映画界の名匠である。今回は徹底的な取材を踏まえて 30年間あたため続けた企画が、深作監督の手で映像化された。(1912年 広島県)
優秀賞高杉良/鈴木智/木下麦太「金融腐蝕列島 呪縛」


映画『金融腐蝕列島 呪縛』の成功は、スタッフ全員の「総合力」の勝利ですが、脚本作りの過程でも原作者の高杉良さんを中心に、僕たち若手がいい形で参加させて頂いたと思っています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。(鈴木談)~(1939年 東京都)(1963年 栃木県)(1967年 東京都)
優秀主演男優賞
(C)日本アカデミー賞協会
最優秀賞高倉健「鉄道員(ぽっぽや)」


『鉄道員(ぽっぽや)』の主人公、駅長・乙松で、5年ぶりの映画出演。仕事、友、家族、愛する子へのやさしい想いを抱く静かな、そして大きな存在感のある 男“乙松”を表現しきった。日本映画の大スターとして、56年映画デビュー以来、4本のハリウッド映画を含むさまざまな作品に出演し、この作品が通算 202本目。日本アカデミー賞は6回目の受賞となる。(福岡県出身)
優秀賞小林薫「秘密」


86年『恋文』『それから』で最優秀助演男優賞を受賞。今回、『秘密』で初の主演男優賞。チャーミングな男の存在感を伝える演技派として高く評価されてい る。この作品では、ある日突然、妻と娘の人格が入れ替わり、死亡した妻の人格を持った娘と夫婦生活を送るという、世にも奇妙な体験を強いられる男を演じ た。状況劇場を経てテレビ、映画を中心に幅広く活躍中。(京都府出身)
優秀賞中井貴一「梟の城」


81年、大学在学中に『連合艦隊』で映画デビューし、新人俳優賞を受賞。以来、映画、テレビ、舞台、CMと活躍中。95年『四十七人の刺客』で最優秀助演 男優賞。96年『マークスの山』で優秀主演男優賞。今回、2回目の主演男優賞に輝いた『梟の城』では、鍛え上げた超人並みの運動能力と、血の通った人間性 とを併せ持つ孤高の忍者・重蔵を演じた。(東京都出身)
優秀賞本木雅弘「双生児」


アイドル“シブがき隊”の一員としてデビュー。解散後、音楽に加えて、テレビ、映画に俳優としての活躍の場を広げる。江戸川乱歩の独特な世界を描くミステ リー小説を原作とした『双生児』で、上流階級の医師・雪雄と貧民窟育ちの捨吉、同じ顔を持ちながら正反対の心を持つ双生児、二役にトライ。90年、新人俳 優賞を受賞。最優秀賞を含め、3回目の受賞となる。(埼玉県出身)
優秀賞役所広司「金融腐蝕列島 呪縛」


97年『Shall we ダンス?』、98年『うなぎ』で連続して最優秀賞、99年『絆-きずな-』でも優秀賞を受賞。日本映画に欠かせない存在であり、また舞台、テレビでも活躍 中。今回の『金融腐蝕列島 呪縛』では、腐りきった大手都市銀行のミドル・エイジ行員。原作小説を読み込み、銀行内部の実情も理解して役作り。監督のアド リブ要求にもリアルな演技で応えた。(長崎県出身)
優秀主演女優賞
(C)日本アカデミー賞協会
最優秀賞大竹しのぶ「鉄道員(ぽっぽや)」


『鉄道員(ぽっぽや)』では、生後わずか2か月で娘を失い、仕事一徹な夫・駅長の乙松を支え、そして、夫の誇りも痛みも理解し、寂しく強く最期を迎える 妻・静枝を演じる。一人の女性の愛、忍耐、悲しみ、怒り、そしてあたたかい心を、独自の演技力で、時にやさしく特に強く表現。初共演の高倉健との息の合っ た演技が、観客に深い感動を誘う印象を与えてくれた。(東京都出身)
優秀賞大竹しのぶ「黒い家」


リアリティーをはらんだ不気味な恐怖を描いたサイコ・サスペンス作品『黒い家』で、一切の感情が欠落した“心のない人間”幸子を演じる。出演作全てに結実 する卓抜した演技力が、今回の作品では観客の背筋を凍らせた。78年第1回日本アカデミー賞で助演女優賞を受賞して以来、助演女優賞4回、主演女優賞4 回。日本を代表する女優の一人である。(東京都出身)
優秀賞鈴木京香「39 刑法第三十九条」


猟奇殺人事件の容疑者である多重人格者と息詰まる対決を展開する精神鑑定人・香深を演じた『39 刑法第三十九条』で、98年『ラヂオの時間』に続く2回 目の主演女優賞を獲得。89年『愛と平成の色男』で映画デビュー以来、多くのテレビ、映画に出演しキャリアを重ねる。正統派女優として高い評価と人気を持 ち、今回の作品では心理的な傷を持つヒロインを表現。(宮城県出身)
優秀賞広末涼子「秘密」


94年CMガールとしてデビュー以来、トップ・アイドルとしてテレビ、CM、映画、そして音楽シーンでも活躍。映画デビュー作『20世紀ノスタルジア』で は新人俳優賞受賞。母子の人格が突然入れ替わるSFファンタジー作品『秘密』で、精神は死亡した母で肉体は生き残った娘という複雑で不思議なヒロインを演 じる。3本目の主演映画作品で、初の主演女優賞に輝いた。(高知県出身)
優秀賞室井滋「のど自慢」


素人のど自慢コンテストに歌手生活の命運を賭けた売れないプロ演歌歌手。『のど自慢』のヒロイン赤城麗子役で、初の主演女優賞を獲得。95年『居酒屋ゆう れい』で最優秀助演女優賞。インディーズのマドンナからテレビ「やっぱり猫が好き」で一気にブレイク。強烈な個性と圧倒的な存在感で、映画、テレビ、そし てエッセイストとして、ヒットを連発し続けている。(富山県出身)
優秀助演男優賞
(C)日本アカデミー賞協会
最優秀賞小林稔侍「鉄道員(ぽっぽや)」


シリアスからバラエティーまで、幅広くこなし、名バイプレイヤーとしても欠かせない存在。今回の『鉄道員(ぽっぽや)』では、駅長・乙松の同僚で親友、最大の理解者である杉浦仙次を演じ、乙松とはまた違う男の人生と心、そして友情を表現。1962年映画デビュー以来、数多くの映画作品に出演し、近年は円熟した魅力を発揮。2回目の助演男優賞受賞である。(和歌山県出身)
優秀賞上川隆也「梟の城」


『梟の城』で、主人公である忍者としての真っ直ぐな生き方を持つ重蔵に対して、忍者であることを否定、組織の中での立身出世への野心のために忍者という ワザを利用し、そして挫折してゆく五平を演じる。演劇集団キャラメルボックス在籍。95年NHKテレビ「大地の子」の主役に抜擢され、98年、映画デ ビュー作『東京夜曲』で新人俳優賞受賞。以来、幅広く活躍を続ける。(東京都出身)
優秀賞椎名桔平「金融腐蝕列島 呪縛」


『金融腐蝕列島 呪縛』で、大蔵省担当のスマートなエリート銀行員・片山を演じる。上昇志向の強いエリートでありながら、トップに対峙して銀行再生にかけ る片山の、微妙な心の動きを表現。93年、石井隆監督作品『ヌードの夜』出演で頭角を現し、以降、テレビを中心にさまざまな役柄をこなし、また多くの CM、映画に出演。今回が初の助演男優賞受賞である。(三重県出身)
優秀賞武田真治「御法度」


90年、テレビドラマ「いつか誰かと朝帰りッ」でデビュー以来、俳優として映画、舞台のキャリアを重ねる一方、バラエティーへの出演、サックス・プレイ ヤーとしてCDリリースなど、既成の枠を超えて活躍。98年にはフランス映画『TOKYO EYES』にも主演。今回、『御法度』でイメージに囚われることなく、小悪魔的存在としての沖田総司を演じ、初の受賞に輝いた。(北海道出身)
優秀賞西村雅彦「黒い家」


98年『ラヂオの時間』で最優秀助演男優賞と話題賞(個人)、『マルタイの女』で助演男優賞を同時受賞。今回は、貴志祐介原作のベストセラー・ホラー小説の映画化『黒い家』で、得体の知れない空ろさと異常さを持つ不気味な男をシリアスな演技で表現。劇団東京サンシャインボーイズを経て、独特のキャラクターと強烈な存在感を幅広いジャンルで発揮し続けている。(富山県出身)
優秀助演女優賞
(C)日本アカデミー賞協会
最優秀賞岸本加世子「菊次郎の夏」


『菊次郎の夏』では菊次郎の妻・美紀役で、「あんた、一緒に行ってやんな」と菊次郎と少年の二人旅のきっかけを作ってしまう、世話好きで他人を放っておけない、典型的な下町の女性を演じる。北野武監督作品には、99年主演女優賞を獲得した映画『HANA-BI』に続く出演。強い個性と演技力で映画、テレビ、またCMなど、さまざまな作品で幅広く活躍。(静岡県出身)
優秀賞岸本加世子「秘密」


スキーバスの事故で死んでしまった妻の人格が、生き残った娘に宿り、娘の体を借りて、愛する夫と生き続ける。夫婦、男女、父娘の愛を描く不思議な物語『秘密』の妻・直子。“生き抜く”をテーマに、生きることへの意欲にあふれた、明るい女性としての直子を演じる。77年、テレビドラマでデビュー。助演女優賞は82年『悪霊島』以来、2回目の受賞となる。(静岡県出身)
優秀賞広末涼子「鉄道員(ぽっぽや)」


父・乙松に会いに来た死んだ娘・雪子の幻。この役は『鉄道員(ぽっぽや)』のキーパーソンである。降旗監督は、どこにでもいるような娘であることと同時に、この世のものではない存在を求めた。トップ・アイドル広末は、その感受性豊かな素地のまま、そして女優としての素直な演技力で、助演女優賞をも手にした。今後の女優広末の開花が期待される。(高知県出身)
優秀賞富司純子「おもちゃ」


『おもちゃ』の主人公・時子を一人前の芸妓として育てあげる置屋の女将・里江を好演。色街に生きるさまざまな女性たちの中にあって、主人公をしっかりと支え、そして闘う女将役をしっとりと、しかし力強く演じた。63年“藤純子”の名でデビューして以来、映画出演は97本目。90年、結婚後初のスクリーン復帰作『あ・うん』で主演女優賞を獲得。今回は初の助演女優賞である。(和歌山県出身)
優秀賞若村麻由美「金融腐蝕列島 呪縛」


87年NHK朝の連続テレビ小説のヒロインでデビュー。以来、テレビ、映画、舞台とさまざまな場にキャリアを積み重ねている。今回の『金融腐蝕列島 呪縛』では、知的にアクティブに、ジャーナリストの立場から不正事件の真相を暴き、銀行再生組を支援する金融・ビジネス専門の報道CS放送局のアンカーウーマン和田美豊を演じ、初の受賞となった。(東京都出身)
優秀音楽賞
最優秀賞久石譲「菊次郎の夏」


今年は『菊次郎の夏』で受賞でき本当に嬉しく思っています。自分としてはシンプルなわかりやすいメロディーで全篇を通せたことでいい感じに仕上がり、良い思い出となりました。また、北野武監督から教わったことも大きく、独特なフィルムの世界に参加でき、音楽も評価していただいたことに大変感謝しています。~北野作品で昨年に引き続き連続受賞。(1950年 長野県)
優秀賞天野正道「おもちゃ」


『おもちゃ』で久しぶりに実写作品を手掛けたのですが、このような権威ある賞を頂けて、とても嬉しく思っております。深夜作業組よろしく、夜な夜な深作監督が私のスタジオにいらして、シュミレーションを繰り返した甲斐がありました。また、1日に何度も東京・京都間を往復してくださったスタッフのオクガイチさんにも感謝、感謝です。(1957年 秋田県)
優秀賞川崎真弘「金融腐蝕列島 呪縛」


映画評論で音楽について語られることが非常に稀であることは、音楽家にとって寂しい限りですが、それ故に今回『金融腐蝕列島 呪縛』で、この賞を頂くことは大きな意味があり、励みになります。映画を作る上で監督はじめスタッフが、我が子を産むがごとく、苦労を共にし愛情を注いだ結果として、真摯に受け止めつつも、大きな喜びで一杯です。(1949年 福島県)
優秀賞国吉良一「鉄道員(ぽっぽや)」


この度の受賞、大変光栄に思います。すばらしい作品に出会えた幸運に、そして監督はじめスタッフの皆さまが、私をあたたかく迎えてくださったことを心から感謝しています。イメージを膨らませる為、『鉄道員(ぽっぽや)』のメインのロケ地である北海道“幾寅駅”を厳寒の2月、一人で訪れた時のインパクトは一生忘れないでしょう。ありがとうございました。(1948年 山口県)
優秀賞湯浅譲二「梟の城」


篠田さんの『悪霊島』、伊丹さんの『お葬式』等、いくつかの映画音楽を手掛けて来ましたが、この分野で賞を頂くのはこれが初めて。その上『梟の城』の音楽は、大変な仕事だっただけに嬉しさはひとしおです。タン・ドゥンや私のCDからの音楽もさりながら、ひちりき、エレキドラムなど特殊楽器の使用が、この映画の性格付けを成功させたのかもしれないと思います。(1929年 福島県)
優秀撮影賞
最優秀賞木村大作「鉄道員(ぽっぽや)」


キャンペーン期間中、“ぽっぽやとカツドウヤ”と題して、講演までしてしまいました。『鉄道員(ぽっぽや)』の主人公・乙松は、働くことと生きることが一緒になった人生でした。自分も、作品を作ることと生きることが一緒になる人生、そうできたら最高だ、という気持ちにさせてくれた作品でした。久しぶりの雪と健さん、素晴らしかったです。(1939年 東京都)
優秀賞木村大作「おもちゃ」


80年『復活の日』、86年『火宅の人』、88年『華の乱』、そして『おもちゃ』。自分には10年ぶりの深作演出、大変おもしろかったです。わっしょい、わっしょい。深作さんには、これからのいい男の時代劇を期待しています。~『火宅の人』での最優秀撮影賞をはじめ、通算15回目の受賞。日本映画界に欠かせないベテランである。(1939年 東京都)
優秀賞栗田豊通「御法度」


なによりも、病を克服されて、この映画を完成された大島さんの健在ぶりを喜びたいと思います。そして、私にとって懸案の大島作品の撮影をともかく無事に終えることができたことを。撮影および仕上げに参加されたスタッフの方々の努力と熱意に深く感謝します。~『御法度』に撮影監督として参加。今回初受賞となる。(1950年 茨城県)
優秀賞阪本善尚「金融腐蝕列島 呪縛」


『金融腐蝕列島 呪縛』で優秀賞に選ばれた事は格別の喜びを感じています。銀行舞台のこの作品は、なかなか映像が浮かんで来ない難物で、監督の演出プランに刺激されがむしゃらに走った撮影でした。その結果、評価頂けたことに感謝します。この停まらない映像を支えてくれた撮影助手、撮影効果の諸君に感謝し、その代表としてこの賞を受けさせて頂きます。(1942年 奈良県)
優秀賞鈴木達夫「梟の城」


北は福島県から南は沖縄まで、17都道府県に及ぶ『梟の城』の撮影は、かなりハードなものになり、出演した俳優さんの1人が「テレビ映画より忙しかった」と言われたのには苦笑させられました。安土桃山という絢爛たる時代が舞台なので、当時を再現できる建築物や装飾美術品など、殆ど国宝級のものに実際に接し、大変神経を遣ったことを覚えています。(1935年 静岡県)
優秀照明賞
最優秀賞渡辺三雄「鉄道員(ぽっぽや)」


名誉ある賞を受賞できて、大変喜んでいます。『鉄道員(ぽっぽや)』は大半が寒さの中、機材をそりで運んだりと大変なロケーションでしたが、できる限り陰を出さないように気をつけてやりました。たまたま、すばらしい作品と魅力的な俳優さんに出会えたおかげで受賞できただけのことと思ってます。~第13回に引き続き、今回の作品で2度目の受賞となる。(1947年 福島県)
優秀賞安藤清人「おもちゃ」


こういう作品にめぐりあえてよかったし、まわりの皆さんに感謝です。『おもちゃ』では、室内から外に向けて撮るデイシーンが夜中になって、ふだん使わないデイライトをありったけ使って、夜中の1時~3時に昼の光を作ったり。『仁義なき戦い』や『蒲田行進曲』以来の深作組は、あいかわらず夜になったら燃えてくる活気ある“深夜作業組”でした。(1946年 岡山県)
優秀賞栗田豊通/竹久博司「御法度」


『御法度』は初めての時代劇で、現代劇だと、そこにはこういう光があるとわかるけど、時代劇はテレビや映画でしか見れない。実際には誰も見たことのないものをライティングするわけです。どう表現してゆくか難しくもありましたが、楽しかったです。(竹久談)(1950年 茨城県)(1961年 兵庫県)
優秀賞大久保武志「金融腐蝕列島 呪縛」


常日頃やっていることをやっただけで特別に何もしておりません。私には縁がないと思っていただけに今回の受賞には大変驚いています。『金融腐蝕列島 呪縛』は大きなセットで、スペースいっぱいに柱を立てたりと大変でしたが、作品的には面白く仕上がり、監督の演出力に感激。多くのスタッフの協力を得て受賞できたことに感謝いたします。(1946年 東京都)
優秀賞海野義雄「梟の城」


『梟の城』での初受賞に、新たな意欲を寄せてくれた。~第23回日本アカデミー賞優秀照明賞の受賞の通知を受けた時の喜びは、正直なところホッとしたような気持ちでした。照明の世界に入って45年、色々な作品への想い、一緒に仕事をして来た人達との出会い。この多くの関係者の援助があったからこそと感謝し、気持ちをひきしめ、新たな光の道を求めてまいります。(1932年 東京都)
優秀美術賞
最優秀賞西岡善信「梟の城」


桃山時代は建築ルネッサンスの時代。『梟の城』では、篠田監督がCGを使おうと、800カット中100カットがCG。本願寺の黒ずんだ障壁画をクリアにして背景にしたり、どこがセットでどこがCGかという仕上がりで、全体として絢爛豪華に表現できました。時代劇でこんなにCGを多用したのは初めて。時代劇表現の多様化にCGは大きな可能性を持つと実感しました。(1922年 奈良県)
優秀賞西岡善信「おもちゃ」


『おもちゃ』の舞台は、売春禁止になる頃の京都のお茶屋。その再現が大変でした。ロケするといっても、同じ祇園でもずいぶん変わってしまっている。トンネル路地を抜けると、30年昔へタイムスリップ、とイメージしたのですが、京都を舞台にした作品を京都で作るだけに、昔のお茶屋を知っている人からは違うという意見も出たりもして、大変でした。(1922年 奈良県)
優秀賞西岡善信「御法度」


大島監督と以前からやろうといっていた『御法度』、改めてデザインプランを立てました。現存しない新選組の屯所は、再現された新選組ゆかりの建物を見てイメージ作り。各部屋はそれぞれのキャラクターに合わせ、また最後の雨月物語の現世ではありそうにないシーンでは、テーマ“衆道”をイメージだけで表現。面白かったし、やりがいもありました。(1922年 奈良県)
優秀賞福澤勝広「鉄道員(ぽっぽや)」


雪に埋もれた駅舎、鉄道、印象的な深い雪景色の中で描かれる『鉄道員(ぽっぽや)』での初受賞。雪との格闘の中で美しいシーンを作り上げていった。~日本アカデミー賞優秀美術賞に値する仕事が出来たかどうか、反省点ばかり思い出します。この賞は降旗監督、高倉健さんはじめ俳優さん、日本一働きものの先輩、後輩などの全スタッフのおかげです。(1960年 新潟県)
優秀賞部谷京子「金融腐蝕列島 呪縛」


本日は有難うございます。この度の受賞は、初めて原田監督の作品に参加させて頂いての結果なので、大変嬉しく思います。監督、スタッフ、素晴らしいキャストの皆様に触発されて、『金融腐蝕列島 呪縛』は、大変手応えのある現場でした。改めて皆様に感謝します。21世紀に向けて今後とも精進して参りたいと思いますので、何卒よろしくお願い致します。(1954年 広島県)
優秀録音賞
最優秀賞紅谷愃一「鉄道員(ぽっぽや)」


『鉄道員(ぽっぽや)』で16回目の受賞となるベテラン。~汽笛は走るスピードや山間部などによって全て音が違います。「キハの汽笛は泣かせる」というセリフにこだわり、色々な所でたくさん録音し、その中から主人公である乙松を象徴するような汽笛を選びました。監督はじめ、無理をきいてくれたスタッフに感謝しています。ありがとうございました。(1931年 京都府)
優秀賞安藤邦男「御法度」


『戦場のメリークリスマス』以来、久しぶりに大島さんの仕事ができてラッキーです。『御法度』に参加できて、こういう賞をもらえて、本当に幸せに思います。映画のシステムが変わって、SRDになったことも含めて、昔ながらの“チャンチャンバラバラ”ではない、違った音をと考えました。現場で作業したのも初めてです。心地よい疲労を楽しむことができました。(1948年 東京都)
優秀賞瀬川徹夫「梟の城」


篠田監督の『梟の城』で受賞することができ、いまはこの上ない幸せを感じております。『梟の城』は司馬遼太郎さんの作品の中でも好きな小説のひとつで、その作品の映画化に携わることができたのも幸運でした。撮影や仕上げに自然と力が入り、多くのスタッフの協力を得て、デジタル録音による思いきった時代劇のサウンド作りができたかと自負しております。(1943年 岩手県)
優秀賞鶴巻仁/中村淳「金融腐蝕列島 呪縛」


この度の受賞を光栄に思います。『金融腐蝕列島呪縛』の撮影現場はマスターショット、複数台のカメラの使用により常に緊張感あふれる現場で、よい経験をしたと思います」(鶴巻談)「この仕事に係わる者として、やっと認められたような気持ちです。この作品で受賞できたことを喜んでいます」(中村談)(1959年 新潟県)(1955年 東京都)
優秀賞橋本文雄「39 刑法第三十九条」


『39 刑法第三十九条』では、数々の作品を共にする森田芳光監督の“自然な感じで説得力を持たせたい”というコンセプトに応え、緊張感のあるリアルな音を表現。過去3回の最優秀賞を含み、8回目の受賞である。~本当にうれしいです。優秀賞をいただいたことで“まだやれるんだ”と自信が持てました。これからもがんばります。(1928年 京都府)
優秀編集賞
最優秀賞川島章正「金融腐蝕列島 呪縛」


昨年受賞した『愛を乞うひと』はモンタージュ技法でしたが、今回の『金融腐蝕列島 呪縛』は、膨大なフィルムやビデオ素材の中から必要な要素を抜き出すカッティング技法で編集しています。短いショットの積み重ねから生まれる映像のリズム、ドラマの中のリアリズム、そして観客のリアクションを考慮しながら、AVIDを使ってノンリニア編集をしました。(1950年 東京都)
優秀賞大島ともよ「御法度」


“やってください”といってくださった大島監督に感謝します。私が映画の世界に入ったきっかけは大島プロ。今後も長く付き合いたいです。みなさんそうだったと思いますが、いつも大島組の仕事は、すごく楽しいし、気分よく働けます。今回の『御法度』も、特に苦労もなく、楽しかったです。今後も“やれ”といっていただければ、と思います。(1949年 秋田県)
優秀賞西東清明「鉄道員(ぽっぽや)」


受賞の知らせをいただき大変光栄に思います。『鉄道員(ぽっぽや)』は“静”の映画で、寡黙な駅長乙松の感情が充分観客に伝わるよう、そのために芝居の間のつなぎ(編集)を特に心掛けました。今回の受賞は、いち編集者だけのことではないと思います。『鉄道員(ほっぽや)』に係わった全ての皆さんと喜びを共有し、今後の励みにしたいと思います。(1941年 石川県)
優秀賞園井弘一「おもちゃ」


とても喜んでいます。『おもちゃ』は深作監督の“楽しくやりましょう”の電話から始まりました。監督はフィルムを多く回す。その分、編集の苦労は多いけれど、どれをどう使うかセレクトの楽しさがある。監督以外は初めてのスタッフで新鮮でしたし、それと、ちょっと前の時代のお茶屋の世界って、こないなものやったんかいなと知ったり、楽しかったです。(1943年 京都府)
優秀賞吉田博「梟の城」


今回の『梟の城』では合成が100カットもあり、それらを含む撮影、編集、合成作業に長期間の労力が費やされました。その良質な映像に支えられて、編集賞をいただくことができ、監督をはじめスタッフの皆様に心より感謝致します。また、この作品を最後に他界した友人のネガ編集者、大坪隆介氏と、受賞の喜びを分かちあいたいと思います。(1955年 京都府)
優秀外国作品賞
最優秀賞シックス・センス


自分だけに見える死んだ人たちの姿に怯え苦しむ少年コールと、彼を救うため全力で取り組む小児精神科医マルコム・クロウのストーリー。インド出身の無名の新鋭M.ナイト・シャマランの脚本・監督によるハリウッド・デビュー作。強力な製作集団と最先端SFXが作り上げた新感覚のスリラー作品だ。(東宝東和)
優秀賞エリザベス


米アカデミー賞7部門ノミネートをはじめ、 99年、世界の映画賞16部門を受賞した話題作。16世紀イギリス、権力と栄光を手にした伝説の女王“ヴァージンクィーン”エリザベス一世の豪華絢爛たる伝記作品。監督はダイナミックな演出で国際的な評価を得るシュカール・カプール。主演は新人ケイト・ブランシェット。(日本ヘラルド映画)
優秀賞恋におちたシェイクスピア


女優志望のヴァイオラに心を奪われたシェイクスピアは、2人の許されない愛の苦しさを、新作『ロミオとジュリエット』の創作に重ねて行く。作品賞、主演女優賞をはじめ昨年の米国アカデミー賞7部門を受賞した史実と虚構が織りなすラブロマンス作品。脚本家マーク・ノーマンのオリジナル・ストーリーの映画化。(UIP)
優秀賞マトリックス


ラリーとアンディ、ウォシャウスキー兄弟が脚本・監督を担当。VFXとアニメの表現方法を組み合わせた驚異的なシーン展開、SFならではのストーリーは、米国で13週間連続トップテン入りの大ヒット。CGが表現する“機械に支配された世界”と、カンフー・アクションが伝える“現実感”。引き込まれる映像が観客を魅了した。(ワーナー)
優秀賞ライフ・イズ・ビューティフル


イタリア映画界が送り出した愛の名作。ナチス強制収容所に送られた父が、息子を守るため収容所生活をゲームであるかのように装うが……。“愛と笑いは、私たちを救う”自らの脚本を監督し、滑稽と悲哀が同居する主役を演じたロベルト・ベニーニは、この作品で昨年のオスカーを受賞。(松竹=アスミック・エース)
新人俳優賞
優秀賞高橋克典「サラリーマン金太郎」


93年、CDシングル「抱きしめたい」アルバム「BREATHLESS」、テレビドラマ「ポケベルが鳴らなくて」でデビュー。以来、エネルギッシュな印象のアーティストとして活躍。さらに今回、初主演映画「サラリーマン 金太郎」で、その存在感と独自のキャラクターをアピール。同時にアルバム制作やライブツアーを並行。音楽と演技、両面における活躍が期待される。(神奈川県出身)
優秀賞辺土名一茶「ドリームメーカー」


ストリートの支持を集めるダンスボーカルユニット“DA PUMP”で、その伸びのある個性的なボーカルで人気を集める実力派リードボーカリスト。97年、「Feelin'Good It's PARADAISE」でデビュー以来、テレビ、ラジオ、CMと活躍の場を広げ、初の映画『ドリームメーカー』で主演。音楽への純粋な熱意と夢を持つ青年を演じ切った。(沖縄県出身)
優秀賞松田龍平「御法度」


『御法度』でデビュー。映画界に入る意志を持たない全くの新人でありながら、大島渚監督の「ひと目見て直観的に決めた」という要請に応えて出演を決意した。監督の要求に十分に応え、かつ個性派ぞろいの共演者の中にあって独自の存在感をアピール。故松田優作氏の長男。この作品の経験を踏まえて「演技を一生の仕事にしたい」と発言。今後に期待したい。(東京都出身)
優秀賞池脇千鶴「大阪物語」


幼いときから女優志望で、97年、テレビのオーディション番組でCM美少女グランプリを獲得。8代目三井リハウスCMガールとなり、同CM演出の市川準監督に見い出され、同監督作品『大阪物語』でスクリーン・デビュー。素直でリアルな演技力で注目を浴びる。サッカー部のマネージャーを務める高校生活のかたわら、テレビの連続ドラマでも活躍中。(大阪府出身)
優秀賞上原多香子「ドリームメーカー」


96年、CD「Body&Soul 」デビュー以来、国民的人気グループに成長した“SPEED”のメンバー。98年、初のソロシングル「my first love 」の大ヒット、初出演の映画『アンドロメディア』での存在感のある演技で話題を集めた。今回の映画『ドリームメーカー』では、強い意思と透明感あふれる存在の少女を表現。グループ解散後の、今後の飛躍に注目したい。(沖縄県出身)
優秀賞宮本真希「おもちゃ」


宝塚歌劇団“星組”出身。スターとしての将来を嘱望されるが、97年退団。女優としての新たなスタートを切り、深作欣二監督「おもちゃ」で映画初出演。幼いときから始めたクラシックバレエで鍛え、宝塚音楽学校で磨き上げた毅然とした雰囲気と、初々しさに監督が惚れ込んでデビュー。本格派女優としての今後の活躍が期待される。(愛媛県出身)
協会特別賞
優秀賞映画「アイ・ラヴ・ユー」製作上映委員会


映画「アイ・ラヴ・ユー」製作上映委員会は、映画「アイ・ラヴ・ユー」製作と上映を実現させるべく、全国の支援協力協賛(団体及び個人)のサポートによっ て結成された。ろう者の世界を明るくリアルに描こうと、聴者の大澤豊と、ろう者の米内山明宏の共同監督という世界で初めての製作方法をとった。
優秀賞伊藤進一とそのスタッフ「音響効果」


伊藤進一をヘッドに斎藤昌利、渡部健一の三人が組んだ音響効果スタッフ。伊藤及び斎藤は、共に日活録音部出身、渡部は、にっかつ効果部出身。1989年、 三人で東洋音響カモメを創立。以来、効果マンとして共同、あるいは個々で数多くの作品を手がける。「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」は三人の共同作業で創造性あふれるサウンドを作り上げた。
優秀賞坂上順「プロデューサー」


1962年慶応義塾大学卒業。同年東映株式会社に入社、東京撮影所製作部製作課に配属される。84年企画製作部制作プロデューサー、92年に東京撮影所次 長兼第一製作部長、96年には取締役就任。同年、東京撮影所所長兼第一企画部長に。99年日本映画の伝統とも言うべき撮影所製作による名篇「鉄道員(ぽっ ぽや)」を陣頭指揮し、多大の観客動員に寄与、現在に至る。
会長特別賞
優秀賞市川右太衛門「俳優」


1925年にマキノプロ入社、27年に市川右太衛門プロを設立。29年に製作した「旗本退屈男」は、東映時代劇に至って計31本の人気シリーズに。“天下御免の向う傷”は映画ファンの多大な喝采を浴びた。51年、東映創立時に、故片岡千恵蔵と共に取締役に就任、東映時代劇黄金時代を創った。56年ブルーリボン大衆賞、72年に紫綬褒章、79年勲四等旭日小綬章受章。
優秀賞佐藤勝「音楽」


1951年に国立音大作曲科を卒業後、故早坂文雄に師事。52年「三太と千代ノ山」で音楽監督デビュー。主に故黒澤明監督とのコンビが多く、「蜘蛛巣城」「どん底」「用心棒」「天国と地獄」「赤ひげ」等の音楽を担当。そのダイナミックで力感あふれる作風で数々の映画音楽賞を受賞。99年に勲四等旭日小綬章受章。生涯308本目の「雨あがる」が遺作。
優秀賞宮川一夫「撮影」


1926年日活京都撮影所に入社、35年「お千代傘」で撮影技師に昇進。43年「無法松の一生」で注目を浴び、戦後は「羅生門」(50)「雨月物語」(53)「おとうと」(61)「用心棒」(61)「舞姫」(89)等々、巨匠名匠とのコンビで数々の名篇傑作を撮り続け、国際映画祭受賞に大きく寄与。自らも多くの映画賞に輝き、78年紫綬褒章受章。世界的名撮影監督として名高い。
話題賞

作品部門:「無問題モウマンタイ」


俳優部門:矢部浩之「メッセンジャー」