鈴鹿央士「蜜蜂と遠雷」
【受賞コメント】
このような場に立つ人生になるとは思っていなかったので、ちょっとワクワクしています。「蜜蜂と遠雷」と「決算!忠臣蔵」で出会ったスタッフやキャストの方が本当に素晴らしく、僕は現場が好きなりましたし、これからもこういう場で生きていきたいなと思いました。この2作品に出会えてよかったです。ここにいらっしゃる皆さんと仕事をする機会がいただけたなら、また精一杯頑張ります。
【受賞者紹介】
通っていた高校に映画の撮影で来ていた広瀬すずの目に留まり、スカウトされる。18年第33回『MEN’S NON-NO』専属モデルオーディションでグランプリを受賞。100人を超えるオーディションを勝ち抜き、本作で俳優デビューを飾る。自身と同じように、新星のごとく現れたミステリアスな少年・風間塵を演じた。ピアニストしてとてつもない才能の持ち主で怖いもの知らずの塵を、ピュアな空気感を漂わせ見事に体現。「心中するような気持ちでキャスティングして本当に良かった」と石黒裕亮プロデューサーに言わしめた。19年は他に「決算!忠臣蔵」がある。
森崎ウィン「蜜蜂と遠雷」
【受賞コメント】
映画「蜜蜂と遠雷」に出会えて、恩田陸先生、そして石川慶監督をはじめ、最高のスタッフ、キャストの皆さまとご一緒できたこと、本当に光栄に思います。僕は、10歳のときにミャンマーから日本に来ました。今もミャンマーに住んでいるおばあちゃんに、今日、大きな孝行ができたかなと思っています。これからもお世話になったすべての方々に恩返しできるよう、日々精進してまいります。
【受賞者紹介】
ミャンマー出身。小学4年の時に来日。08年にダンスヴォーカルユニットPRIZMAX加入。同時期に俳優活動も開始。18年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」の主要キャストに抜擢。三カ国語を使いこなす国際派俳優として期待される。本作で演じたのは、天才ピアニストでコンクールの大本命のマサル。ルックスも育ちも良く“ジュリアード王子”と呼ばれる青年の風格と、音楽家として新しい道を切り拓こうという葛藤を説得力ある演技で表現し、作品に貢献した。19年は他に「海獣の子供」(声の出演)がある。
横浜流星「愛唄 -約束のナクヒト-」「いなくなれ、群青」「チア男子!!」
【受賞コメント】
作品に携わられたスタッフ、キャスト、関係者の皆様のおかげで、このような素敵な賞をいただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。3作品を通して、たくさんのことを得ましたが、それ以上に自分の力不足も痛感しました。いただいたからにはこの賞に恥じないように、心に残る素敵な作品を作っていけたらと思っていますし、またこの場に立てるよう日々精進したいと思います。
【受賞者紹介】
『烈車戦隊トッキュウジャー』(14/EX)で注目され、19年『初めて恋をした日に読む話』(TBS)で人気を不動のものに。GReeeeNが音楽、共同脚本として参加し、実話から着想を得たストーリー「愛唄 -約束のナクヒト-」では余命宣告された青年を、ファンタジー要素のある青春群像劇「いなくなれ、群青」では謎だらけの島で悲観的に過ごす高校生を、朝井リョウ原作の映画化「チア男子!!」では3か月間の特訓を経て、男子チアリーディング部結成に奔走する青年役を熱演。19年は受賞作を含む4本の映画と3本の連続ドラマに出演し飛躍した。
岸井ゆきの「愛がなんだ」
【受賞コメント】
撮影に入る前、事務所の社長に「あなたの名刺になる映画にしてきなさい」と背中を押してもらいました。その映画で賞をいただけて本当に光栄です。スタッフ、キャストならびにお世話になった皆様に感謝します。「愛がなんだ」のテルコは、恋人になれないのに、大好きな人の傍にいて思い続けるという役でした。そんな手に入りそうで入らない希望を、今やっと手に入れたような気がします。
【受賞者紹介】
09年ドラマ『小公女セイラ』(TBS)でデビュー。16年NHK大河ドラマ『真田丸』の真田信繁(幸村)の側室たか役で注目される。17年「おじいちゃん、死んじゃったって。」で映画初主演。18年NHK連続テレビ小説『まんぷく』ヒロインの姪役でお茶の間の顔に。角田光代による同名小説を映画化し、ロングランヒットを記録した本作では、女にだらしないダメ男にまっすぐ過ぎる愛を注ぐテルコ役。仕事をクビになるほど執着し、都合のいい女になってしまう恋愛依存のキャラクターを魅力的に演じ、多くの女性の共感を得た。19年は他に「いちごの唄」がある。
黒島結菜「カツベン!」
【受賞コメント】
この作品で、私は初めて役を通して自分のことを自分で受け入れられたような気がしました。そんな作品でこのような賞をいただけたのは、とても大きなことだと思っています。周防正行監督、スタッフの皆さん、支えてくれる事務所の方々、いつも応援してくれている家族に感謝いたします。これからも目の前にあることを一つひとつ私なりに一生懸命頑張っていきたいと思います。
【受賞者紹介】
13年「ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~」で映画デビュー。以降『アシガール』(17/NHK)『いだてん~東京オリムピック噺~』(19/NHK)や「サクラダリセット」(17) プリンシパル ~恋する私はヒロインですか?~」(18)などに出演。オーディションで「カツベン!」のヒロインを射止め、周防組に初参加。女優になる夢を叶える、強さと切なさを併せ持つ女性を見事に表現した。劇中では活弁を披露するシーンもあり、撮影前から活弁の練習やボイストレーニングに通って、鮮やかにやり遂げた。19年は他に「十二人の死にたい子どもたち」がある。
吉岡里帆「見えない目撃者」「パラレルワールド・ラブストーリー」
【受賞コメント】
両作品ともスタッフ、共演者の方々に励まされ、助けられながら撮影した記憶が鮮明に蘇ります。特に、「見えない目撃者」撮影中、昨年優秀照明賞を受賞された藤井勇さんが授賞式ギリギリまで現場にいらして、式後も急いで帰ってきてくださった姿が印象深く、現場を大切に思う方々と仕事ができることを誇らしく思いました。大先輩の姿に学び、お客様のプラスになる瞬間が作れるよう頑張ります。
【受賞者紹介】
15年「マンゴーと赤い車椅子」で映画初出演。翌年NHK連続テレビ小説『あさが来た』で脚光を浴びる。『カルテット』(17/TBS)での高評価を経て、18年「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」で映画初主演。女子高生連続殺人事件を追う「見えない目撃者」では自らの過失で弟と視力を失い、心に傷を負った元警察官のヒロインを、東野圭吾のミステリー小説を映画化した「パラレルワールド・ラブストーリー」では、劇中で描かれる2つの世界でそれぞれ別の男性の恋人となる、物語の鍵を握る謎の女性を好演した。